人生100年、老後が仲違いの始まり? 日本の夫婦スタイルに足りないもの ― 侮ってはいけない結婚準備教育。後半の夫婦円満は「心の礎教育」から ―
人生100年、老後が仲違いの始まり? 日本の夫婦スタイルに足りないもの
― 侮ってはいけない結婚準備教育。後半の夫婦円満は「心の礎教育」から ―
定年後、夫婦ふたりきりの生活が始まると、ぎこちない沈黙や、些細な衝突が増える。仲睦まじい老夫婦の姿とは裏腹に、熟年離婚や家庭内別居が増えている日本。その背景には、長年の「我慢」と「すれ違い」が静かに蓄積されてきた夫婦関係があります。
人生100年時代。結婚してからの後半戦――子育てが終わったあとの数十年こそが、夫婦の“本質”が試される期間かもしれません。若い頃の情熱や忙しさが過ぎ去り、ふと見つめ合ったときに「この人と何を話せばいいか分からない」と感じる。そんな未来を迎えないために必要なのが、結婚前に心の準備をする「結婚準備教育」です。
特に注目すべきは、将来の夫婦関係に“心の土台”を築くこと。「心の礎教育」は、ただ恋愛感情を育てるのではなく、違いを理解し、感情を整え、支え合う力を身につける教育です。人は変わります。環境も変わります。だからこそ、“変化に強い夫婦関係”を築くには、若い頃から対話の力と感情の共有を習慣にしておく必要があるのです。
結婚生活の後半を、温かな信頼関係で満たすために――。その第一歩が「心の礎」を築くこと。結婚準備教育は、まさにそのためにあるのです。