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幸せ依存症・自信過剰型・暴力解決型・内省不能型は無意識の離婚依存症か?

離婚依存症とは?
「離婚依存症」という言葉は正式な診断名ではありませんが、結婚生活の中で無意識に離婚や別れを意識しやすい傾向を指します。

始めは離婚するつもりがなくても、日常の摩擦や価値観のズレに直面すると、自分の生活が立ち行かなくなることがあります。その過程で、パートナーから離婚を迫られるような状況が現れ、状況が明らかになっても止められない自分に気づくこともあります。

折り合いのつかない自分と向き合えず、無意識に同じパターンを繰り返すのが特徴です。

特徴的なタイプ
無意識の離婚依存症にはいくつかのタイプがあります。
•幸せ依存型:常に理想の幸せを追い求め、少しの不満でも我慢できない
•自信過剰型:自分の価値観や考えに固執し、相手との妥協を避ける
•暴力解決型:言葉や行動で相手を支配し、問題解決より衝突を優先する
•内省不能型:自分の行動や感情を振り返らず、責任を相手に転嫁する
•依存癖型:離婚の危機が明らかでも行動を止められず、同じパターンを繰り返す

心理的背景とプロセス
無意識の離婚依存症は、幼少期の愛情体験や過去の恋愛経験が影響することがあります。自己肯定感が低い場合や、パートナーに過度に依存する傾向も関連します。

結婚後、現実の摩擦や価値観の違いが明らかになると、感情や行動をコントロールできず、相手との衝突やすれ違いが繰り返されます。最初は「離婚は考えていなかった」のに、状況が悪化するとパートナーから離婚を迫られることもあり、その過程で依存的行動に気づきつつも止められない状態に陥ります。

無意識の依存の入り口
「離婚するつもりがなくても、相手が嫌がる段階に入った時点で依存の入り口にいる」という点が重要です。まだ結婚生活を続けたいと思っていても、感情や行動のコントロールが効かなくなり、パートナーの反応に左右されやすくなります。

この段階で放置すると、後に取り返しのつかない衝突や別離につながる可能性があるため、早めの介入が重要です。

予防と改善の方法
プリマリタルカウンセリングや心理カウンセリングでは、こうした無意識の傾向を可視化できます。自分や相手の性格・価値観・行動パターンを理解し、問題解決スキルや感情コントロールの方法を学ぶことで、無意識の離婚依存行動を減らせます。

結婚前にこうした準備をしておくことが、感情や衝動に流されず、長く安定した結婚生活を築く土台になります。

幸せな結婚生活のために
結婚は愛情だけでは成り立ちません。現実に向き合い、自己理解とパートナー理解を深めることが、長く安定した結婚生活を築く鍵です。

「まだ大丈夫」と思う段階こそ、カウンセリングを受けるベストタイミングです。(一社)日本結婚カウンセリング協会では、この段階での相談を推奨しており、早めの対応が未来の夫婦関係を守る第一歩となります。

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