人生100年、結婚生活後半は「そろばん」が必要です。 ― 愛を増やす「アイラブユー」を学ぶ、結婚前準備教育 ―
結婚生活の前半は、愛や情熱に支えられ、共に走る日々かもしれません。しかし、人生100年時代、結婚生活は長く続きます。後半に差しかかる頃、子育てが終わり、仕事も一区切り。ふたりの間には、ぽっかりと時間と静けさが訪れます。そのとき必要になるのが「そろばん」の感覚です。
たとえば、相手の言葉に耳を傾ける「足し算」、余計な言い争いを引き算する「引き算」、思いやりの言葉をかける「掛け算」、そして嫌な記憶を水に流す「割り算」。夫婦の関係は、感情のそろばんを上手に使うことで、温かく穏やかに保たれます。
この“感情のそろばん”を上手に使うために、実は若いうちからの「結婚準備教育」が欠かせません。結婚はゴールではなく、人生を共に歩むスタート。準備教育では、相手と丁寧に向き合い、愛を深める言葉や態度――たとえば、「ありがとう」「ごめんね」「あなたが大切」――を学びます。
その中でも特に大切なのが、“愛を増やす”言葉としての「アイラブユー」。日本では照れくさいかもしれませんが、気持ちを伝える小さな習慣が、やがて大きな信頼を育みます。
穏やかな関係は、偶然ではなく「学び」でつくられるもの。結婚生活の後半を幸せに過ごすためにこそ、結婚前の準備が必要なのです。