正々堂々と同棲:男性のプライドが邪魔する
「稼げる女と、プライドが邪魔をする男」
拓真さん(28)&遥さん(30)
同棲して1年。私たちは仲が悪いわけじゃない。けれど、ある時から微妙な空気が続いていました。
原因は、お金。私(遥)のほうが正社員で年収も高く、彼(拓真)はフリーランスで波がある。最初は気にしていなかったけれど、家賃や生活費の負担割合、外食の会計…小さなことが積み重なって、彼のプライドを刺激していたんだと思います。
「どうせ俺は養われてるだけだろ」って言われた夜、私は言葉が出ませんでした。そんなふうに思ってたの?とショックだったし、でもどこか私も“上”の立場で安心してた自分に気づいたんです。
このままじゃまずいと感じて、プリマリタルカウンセリングに行くことにしました。最初は彼、乗り気じゃなかったけど、「結婚を考えてるなら、逃げるな」と説得しました。
セッションでは、経済的な話に限らず、「対等って何?」を深く考える機会になりました。自分の努力をちゃんと認めてほしかった彼。自分ばかり頑張っていると思っていた私。
何より、言えなかった不安を言葉にしていくプロセスに救われました。
「相手のために黙ってる」って、美徳じゃない。ちゃんと話すことが、パートナーになる一歩だって思えました。
まだ収入の差はあるけれど、今はそれを“私たちの資源”って言えるようになった。この時間は、結婚のための“心の準備金”でした。